※また火村さんが有栖川さんに酷いコトしてます。
苦手な方は回れ右!!
心が手に入らなければ、せめて身体だけでも欲しかった。
ありがとう。
ありがとう。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
もう、君の前から姿を消すよ。
気持ち悪い僕と今まで仲良くしてくれてありがとう。
君を騙してごめんなさい。
思考回路はショート済み
「火村、落ち・・・着け・・・んっ・・・」
「落ち着け?十分落ち着いてるさ。」
火村の下で、必死にもがくアリス。
声は絶え絶えになり肩で息をする彼に、火村は興奮を覚える。
快楽に身を任せてしまえば楽になるのにと、苦しそうなアリスを見てニヤニヤと笑う。
火村の手は、アリスの露わになった下肢をまるで壊れ物を触るように撫で回した。
「はっ・・・あっ・・・」
自分の手に感じているアリスがより一層愛おしくなり、この時間が永遠に続けばいいと叶わぬ夢を見ていた。
「あっ・・・あぁん・・・」
喘ぐ声は段々大きくなり、目には涙が溢れている。
火村が涙を舌で掬うと、アリスがビクッと体を震わせた。
「っ・・・やっ・・・」
「アリス、もう勃ってきてる。厭らしい眺めだな。」
アリスが自分の下半身の方を見ると、確かにそそり立つ自分の分身が目に入った。
しっかり火村の手に握られて、先走りの汁を垂れ流しているそれが羞恥心を掻き立てる。
「・・・っ」
「出しとくか。」
嬉しそうにそう言うと、何の躊躇もなくアリスのそれを咥えた。
「ヤダ・・・ひむ・・・ら止め・・・」
グイグイと火村の頭を離そうとするが、アルコールと一連の性行為で力が出ない。
「っあん・・・」
火村の舌使いに翻弄され、恍惚の表情をあられもなく晒す。
喘ぎ声もさらに大きくなり、女のような甘い声を自分が出しているのが信じられなかった。
「あぁん・・・はっ・・・」
火村のフェラチオも激しくなり、喘ぎすぎて息が苦しくなる。
無意識に火村の頭を押さえ付けていた事にアリス自身は気付いていなかったが、火村は自分の行為に満足しているのだと確信しそれだけで射精出来そうだった。
舐めて、
しゃぶって、
手で擦って、
ただアリスをイかせる為だけのペッティング。
奉仕している側である自分の方がイきそうになるなんて変態染みていると、ただ苦笑するしかない。
アリス自身を吸うと、我慢しきれず火村の咥内に白濁の汁を勢い良く放った。
「ああぁ!!」
それを全部飲み下すと、火村は低く笑いアリスの耳元で囁くように意地悪く言った。
「親友に口でイかされて、そんなに乱れるんだ。もしかして、アリスって淫乱?」
アリスの顔がみるみる内に赤くなる。
確かにそうだ。
同性の親友にイかされて善がるなんて、どうかしている。
「淫乱なアリスのココに挿れてやろうか?」
火村は、アリスのアナルを指でそっと撫でた。
勿論、雑学ばかり豊富なアリスはそれがどういう意味か分かっている。
―――犯される。
危機感を感じた刹那、アリスは火村を蹴飛ばした。
力が出ないと思っていたが、人間危険を感じると思いがけない力が出るものだ。
「何考えてるんや!阿呆!!」
イかされた事だけでも最悪なのに、その上犯されるなんて堪ったものじゃない。
脱がされた衣服を持って、アリスは急いで部屋を出て行った。
「本当、何考えてるんだろうな俺。」
先程までの行為でしっかりと勃っている己を見て、やはり自分は変態だと苦笑する。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
君を―――愛してごめんなさい。